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医学系ジャーナルに共通するFigure規定について

医学系ジャーナルへ論文を投稿する場合、図版(Figure)には、ファイル形式、解像度、図中表記、著作権、倫理面などに関する規定が設けられています。

Figureの掲載規定はジャーナルごとに細かな違いがありますが、医学系ジャーナルでは、ICMJE(国際医学雑誌編集者委員会)の勧告や、各出版社・各誌の投稿規定に基づき、一定の共通した考え方が見られます。

ただし、最終的な入稿条件は投稿先ジャーナルによって異なります。実際に投稿される際は、必ず投稿先ジャーナルの「Instructions for Authors」「Artwork Guidelines」「Figure Guidelines」等をご確認ください。


1. 図版の仕様(技術要件)

医学系ジャーナルでは、Figureデータについて、一般に以下のような指定があります。

  • ファイル形式:TIFF、EPS、PDF、JPEGなど
  • ベクター図版:EPSまたはPDFが推奨される場合があります
  • 写真・顕微鏡画像:300 dpi以上
  • 線画・模式図:600〜1200 dpi程度
  • カラーモード:RGBまたはCMYK
  • 図版は本文ファイルとは別ファイルで提出するよう求められることがあります

WordやPowerPointに貼り付けた図版については、投稿時に使用できる場合もありますが、最終入稿用データとしては高解像度の画像ファイルやベクターデータを求められることが多くあります。

弊社での対応

初稿や校正段階では、確認しやすいPDFまたはJPEG形式でお送りします。

納品時には、原則としてTIFFまたはPDF形式で納品します。あわせて、確認用としてJPEGまたはPNG形式のデータもお送りします。

その他の形式が必要な場合は、投稿先ジャーナルの仕様に合わせて対応いたします。

解像度については、実際に紙面またはオンライン上で掲載される縦横サイズによって必要なピクセル数が変わります。掲載サイズが不明な場合、弊社では原則として一辺が4000px以上の高解像度データとして制作しています。

例えば、一辺4000pxの画像は、600dpi換算で約16.9cm、1200dpi換算で約8.5cmの掲載サイズに相当します。通常の論文Figureで使用される範囲では、十分な解像度を確保できるケースが多いと考えています。

カラーモードは、原則としてRGBで制作・納品します。印刷用としてCMYK指定がある場合は、CMYK形式での納品にも対応します。


2. 図の構成・記載ルール

医学系ジャーナルでは、Figureの構成について、一般に以下のようなルールがあります。

  • 本文中で「Fig. 1」「Figure 2」など、番号付きで参照する
  • FigureごとにFigure legend(図説明文)を用意する
  • 複数パネルで構成する場合は、A、B、C、または(A)(B)(C)などで明示する
  • 軸、単位、略語、スケールバーなどは、図中またはFigure legendで明確に説明する
  • 図中の文字サイズや線幅は、縮小掲載後も判読できるようにする

弊社での対応

弊社では、基本的に掲載時の1つのFigure内に複数の独立したイラストが含まれる場合でも、制作工程上は各イラストを1点ずつ制作します。

制作したイラストの配置、パネル番号の付与、文字入れ、Figure全体のレイアウトは、ご依頼者側で自由に行っていただいて問題ありません。

弊社にてFigure全体の配置、文字入れ、パネル構成、グラフィックデザインまで行う場合は、作業内容に応じて別途費用が発生します。


3. 著作権・使用許諾

医学系ジャーナルでは、論文掲載時の著作権や使用許諾の扱いが、出版社やジャーナルによって異なります。

掲載後に著作権の移転を求めるジャーナルもあれば、出版社に出版ライセンスを付与する形式、Creative Commonsライセンスに基づいて公開される形式などもあります。

また、他の論文、書籍、Webサイト、既存画像などを再利用または改変してFigureを作成する場合には、著作権者の許諾や出典表記が必要になることがあります。

一般的には、以下のような表記が求められる場合があります。

  • “Reproduced with permission from …”
  • “Adapted from …”
  • “Modified from …”

既存の図版や画像を参考資料として使用する場合は、投稿先ジャーナルの規定に加え、元資料の権利関係を確認する必要があります。

弊社での対応

弊社が制作するイラストの著作権は、原則として弊社に留保されます。

ただし、論文投稿先ジャーナルの規定により、掲載に必要な範囲で出版社への権利許諾または著作権移転が求められる場合には、その内容を確認したうえで対応いたします。

著作権移転が必要な場合や、特定のライセンス条件への同意が必要な場合は、事前に投稿先ジャーナルの規定をご提示ください。


4. イラストレーター(作成者)の表記

医学系ジャーナルでは、Figure内にイラストレーター名やサインを直接入れるケースは多くありません。

作成者の表記が必要な場合は、Figure legend、Acknowledgments(謝辞)、Author Contributions、または投稿システム上の申告欄などで記載されることがあります。

表記例としては、以下のような形式があります。

  • “Illustration by SAIKOU, Inc.”
  • “Illustration by SAIKOU, Inc. (Yoshitaka Sato)”
  • “Medical illustration by SAIKOU, Inc.”

なお、BioRender等の作図ツールを使用した場合には、ジャーナルやツール側の規定に従い、所定の表記が求められることがあります。

弊社での対応

弊社制作のイラストについては、必要に応じて以下のような表記をご提案しています。

“Illustration by SAIKOU, Inc. (Yoshitaka Sato)”

医学系ジャーナルでは、図中に直接サインを入れることは原則として行いません。

一方、教科書、専門書、パンフレット、Webコンテンツなど、ジャーナル以外の用途では、ご依頼者の希望により図中にサインやクレジットを入れる場合もあります。


5. 倫理・内容面の注意点

医学系ジャーナルでは、Figureの内容についても倫理面の確認が求められます。

主な注意点は以下のとおりです。

  • 研究データ画像の不適切な加工・改変は認められません
  • 明るさ、コントラスト、色調などの調整は、画像全体に均一に行い、内容を誤認させない範囲に限られます
  • 患者写真を使用する場合は、匿名化または患者本人の同意が必要です
  • 個人が特定される可能性のある画像・情報には十分な配慮が必要です
  • AI生成画像やAI支援ツールを使用した場合、使用の明示を求められることがあります

弊社での対応

弊社では、原則としてAI生成画像をそのまま著作物として納品することはありません。

ただし、制作工程の一部でAI生成画像を参考資料として使用する場合があります。また、AI生成画像を改変して制作に利用する場合には、その旨を事前にお伝えします。

論文投稿用の医学イラストでは、医学的正確性、著作権、投稿規定、倫理面に配慮し、投稿先ジャーナルの規定に沿ったデータ作成を行います。

医学論文用の図・イラスト作成の依頼をご希望の方は、図・イラスト作成 ご依頼フォームまたはお問い合わせフォームよりご連絡ください。

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